コラム
イベントテントの寿命はいつ?買い替え時と長持ちのコツを解説
イベント用テントの耐用年数は、使用環境や材質によって異なります。また、天幕とフレームも寿命が違うため、買い替え時期がずれることもあるでしょう。
本記事では、イベント用テントの耐用年数・寿命が何年か、テントの寿命が短くなる原因、長く使えるテントの選び方、イベント用テントの寿命を延ばすメンテナンス方法について解説します。
イベント用テントの寿命(耐用年数)は何年?
イベント用テントの耐用年数は、「耐用年数(器具・備品)」によると、31年です。
ただし、あくまで資産価値を示す指標であり、実際に使用できる年数(寿命)とは異なる点に注意しましょう。
イベント用テントは、金属製の柱とポリエステル製の天幕で構成されています。
金属製の柱は長期間利用できますが、天幕は使用頻度・材質によって、買い替えが必要です。
イベント用テントの寿命が短くなる原因は
イベント用テントの寿命が短くなる原因は、主に3つです。
テントの寿命を延ばすために、劣化の要因を把握して、適切に管理しましょう。
経年劣化
イベント用テントは、経年劣化します。
長年使用していると、表面のコーティングが剥がれ、繊維がボロボロになってきます。
また、使用環境もイベント用テントを劣化させる要因です。紫外線や雨風などの天候により、コーティングや生地に破損が生じ、穴が空いたり破れたりします。
人的な要因
イベント用テントを組み立てる際などに、壁に擦ったり、鋭利なものにひっかけたりすると寿命が短くなります。
天幕は織物で、一部に破損が生じると、そこから破れ・裂けが大きくなるためです。
また、イベント用テントをずさんに管理すると、劣化が早まります。
湿気の高い倉庫で保管したり、または乾燥させずに濡れたままテントをたたんだりすると、カビや湿気で表面コーティングが傷みます。
直射日光があたる場所での保管も、紫外線の影響による劣化が懸念されるため、日陰の乾燥した場所で保管しましょう。
自然災害
台風などの強風、豪雨によって、イベント用テントの寿命が短くなります。
強風に煽られて、木やアンテナに引っかかって破れると、補修または張り替えが必要です。
イベント用テントの天幕は防水性の素材で作られていますが、豪雨で屋根の部分に水が溜まると、重量に耐えられず破れる場合もあります。
地震によって金属製の柱が歪んだり、折れたりするケースもあります。
買い替えどきテントの特徴を紹介!
イベント用テントを買い替えるべき時はいつか、テントの特徴を紹介します。
天幕が劣化すると風雨や日光を防げません。
また、フレームの劣化で事故が起きる可能性もあるため、早めに買い替えを検討しましょう。
テント生地に傷みや破れがある
天幕が劣化して傷んでしまった、または破れている場合は、張り替えがおすすめです。
具体的には、表面にヒビが入っている、穴が空いている、素材がパリパリと固くなってきたら買い替えどきだと判断してください。
どのメーカーもフレームと天幕をバラバラに購入可能なため、天幕だけの買い替えが可能です。
テント生地が明らかに傷んでいる、穴が空いた状態の場合は、専門業者に依頼して張り替えしてもらいましょう。
岸工業株式会社では、他社製テントの張り替え対応が可能です。
各社のフレームは形状に違いがあるため、フレームの写真を撮影し送っていただければ、張り替え対応可能な製品かどうか判断させていただきます。
過去に他社製テントの天幕張り替えに対応した事例も多いため、岸工業株式会社問い合わせフォームへお問合せください。
フレームの変形
テントを支えるフレームが変形した場合は、買い替えが必要です。
フレームが歪んでいると、テントが倒れて事故や怪我の原因となります。
また、湿気で金属が錆びて腐食が発生している場合も、強度が下がり事故発生のリスクが高いです。
フレームに傷みが生じている場合は、早めにイベント用テントを買い替えましょう。
イベント用テントの耐用年数を延ばすコツ
イベント用テントの耐用年数を延ばすコツを紹介します。
なるべく長くテントを使用するために、以下4つのポイントを押さえて使用・管理してください。
耐用年数が長い生地やフレームを選ぶ
イベント用テントを選ぶ際は、耐久性の高い生地・フレームを選びましょう。
耐用年数の長い生地なら、エステル帆布をおすすめします。
エステル帆布とは、短繊維ポリエステルでできた織物です。
生地を塩化ビニール樹脂でコーティングしてあり、摩擦に強く、長期利用に向いています。
エステル帆布はある程度重量もあり、トラックシートに使われるほど丈夫な素材です。
長年使える天幕が欲しい場合は、エステル帆布でできたテントを選びましょう。
またフレームは、サビに強く軽量のアルミタイプよりも、強化アルミやアルミ・スチール複合タイプの耐久性がより高いです。
材質によってもテントの耐久性は変わるため、より長く使えるイベント用テントを選びましょう。
フレームの組み合わせは変更しない
イベント用テントのフレームは、生地に比べて乱雑に扱われがちですが、組み合わせを変えないようにしましょう。
フレームは、メーカーごとにサイズが若干違います。
サイズの違うパイプでテントを支えると、傾きやぐらつきの原因となるため、注意しましょう。
また、パイプのサイズ相違で支柱に歪みが生じ、劣化につながります。
同じメーカーのパイプでも、製造年によって仕様が変更されている場合があるため、基本的に一度セットした組み合わせは変えないようにしましょう。
天幕とパイプをセットにし、混同しないようにテープなどでマーキングしておくとわかりやすいです。
使用後は必ず汚れや傷がないか確認する
イベント用テント使用後は、天幕の汚れや傷、フレームの溶接部分の割れやネジの緩みなどがないか確認しましょう。パイプの中に土が詰まっている場合もあるため、中も確認してください。
テントに汚れがある場合は清掃し、傷や劣化があれば補修・または張り替え・買い替えを検討しましょう。
生地は汚れを落とし十分に乾燥させて保管する
天幕は汚れを落としたあとで、十分に乾燥させてから保管してください。濡れたまま天幕を保管すると、カビが発生してコーティングが剥がれる原因となります。
直射日光を当てて乾燥させると紫外線で生地が傷むため、陰干しで乾燥させて保管してください。
フレームは定期的に点検する
イベント用テントのフレームは、使用に関係なく定期的に点検してください。溶接部の割れやネジの緩みなどに気づかず使用すると、天幕を支えられず倒れる可能性があります。
定期的に点検し、柱部分に問題が生じていないか確認すれば、事故を防止できます。
万が一点検時に腐食があった場合は、業者に相談してメンテナンスするか、買い替えを相談しましょう。
まとめ
イベント用テントの耐用年数は、天幕が10〜15年、フレーム部分はそれ以上の期間使用できます。
しかし、テントの管理や使用環境によって、想定した期間に満たなくても破損する可能性があります。
イベント用テントを長く使いたいなら、購入時に寿命の長い材質が使われたテントを購入してください。
購入後は適切な点検やメンテナンスで、より長くイベント用テントを使い続けられます。
天幕はフレームより寿命が短いため、点検時に劣化があれば張り替えを検討しましょう。
フレームごと買い替えるよりも、メンテナンスした方が安価です。
岸工業は、イベント用テントの販売はもちろん、他社製イベント用テントの張り替えにも対応しています。
メンテナンスのご相談も承ります。岸工業株式会社問い合わせフォームへお問合せください。